今年も村上藩二天流(二天一流)の
先師祭を行いました。
村上藩二天流の師範家だった石井家にて
毎年9月25日に行われていたものです。
技法や口伝は明治期に失われていますが、
その後も先師祭は先祖祭と共に二百年以上継承されてきました。
残念ながら石井家当主は亡くなり、
このお祭りも石井家では行われなくなってしまいました。
本来は床間に掛け軸を掛け御供物をして
先祖先師の供養をする意味合いのものです。
石井家当主が亡くなる前年に縁があり取材させてもらい、
許可を得て心縁会で行わせてもらっています。
先だっては越後に二天流を伝えた丹羽五兵衛先生、
そして石井家の墓前にお参りし、
お祭りを行うことを報告してきました。
宮本武蔵の掛け軸を掛け、
今までの村上藩二天流の調査で見つかった伝書類や、
調査の過程で入手した二刀流関連史料などを供えました。
調査も少しずつですが進んでいて、
史料は昨年よりも増えています。
それらを前にこれまで学んだ二刀の形と
調査を元に復元した形を見て頂きました。
江戸の昔の村上藩ではどんな稽古が行われていたのか、
今後も調査研究を続けていきたいと思います。
先師の皆さまには良い縁があるように見守って頂きたく思います。